朝3時半。金沢の時と同じである。4時前に高速に乗るために集まった男、3名。
甲:俺様
乙:三平
丙:スーハー
これから5時間の短い旅(金沢に比べれば)が始まる。
もうやる気満々である。500キロの距離を5時間で走るため、男達の目は三角につり上がっている。
予定通り3時45分、ETCレーンより通過。毎度のことながら感動する。俺様の作戦は完璧だった。
運転手は渾身の脚力でペダルを踏み込む。タコメーター(脳内)が躍る。
2回のピットストップ(休憩)で福島県に入った。
今回は3ストップ、無給油作戦である。勝負に出た作戦だ。
第3スティント、スーハーがハンドルを握る。3年振りにハンドルを握ったスーハーは何故か自信満々で、その横顔がたくましい。
1→2→3→4→N→4→3→4→3→4と順にシフトアップしたところで、俺様が5速に叩き込む。
「幻のニュートラル」を含む藤原拓海顔負けのシフト操作にタンデムシートの三平は爆笑している。
残り1ストップも難なくこなし、第4スティントを走破して我々は土浦に着いた。
土浦の道路事情は詳しく知らないが、運転マナーが悪いと評判の土浦。
辺りを見渡せば土浦ナンバーの車しか居ない。道行くドライバーがみんなモントーヤに見えた。
さて、朝9時に筑波に到着した男3人、学園都市に向かって今、将に行かんとす。
それにしてもホームページには何も記載されていないのに、会場前の看板には
「
自家用車での来場はご遠慮下さい」と書いてある。
勘弁願いたい。これから引き返したら戻ってくるまで10時間は掛かる。
俺様の肛門には朝の悪魔が迫っており、これから10時間も我慢できないと判断して遠慮無く駐車させて頂いた。
この旅の第1目的は「組織票を入れること。」
気合い十分で受付に突入す。と、受付番号2番をゲット。いきなりのフロントローである。
気合い十分すぎであるが、正直、入れる番号は出発前から決まっている。
その後、夕方までそこそこの話を聞いた我々は土浦市内で台湾料理を食し、1泊3800円のホテルで夜を共にするのであった。
つづく。